2020年03月07日

何をするのか、しないのか、してはいけないのか


以前、カルマについて

書きましたが


今日は

行動・行為という意味での

カルマに絞って


話を進めていきたいと思います。


インドには


ガンジーが

行動指針としていたと言われる


『バガヴァッド・ギーター』


という物語があります。


主人公の若き勇士アルジュナが


暴政を行なう親族でもある一族から

王権を奪おうと

自らの軍を率いるも


闘いを目前に


良心の呵責から

迷いが生じて

おじけづき


闘いを放棄して

頭を丸めて

出家した方がいいかも〜と苦悶。


そこに

彼が乗る馬車の御者が

クリシュナ神(!)となって現れ


カルマについての対話が

進められていくといった内容です。


紀元前4世紀から

紀元4世紀の間に書かれたと

推測されていますが


時代を超えて今もなお

世界的に読まれている

この古典的叙事詩には


カルマ・ヨガ

(行為を通じて実践するヨガ)

のエッセンスが

ぎっしりと詰まっています。


本来、ヨガは

身体を柔らかくするとか

美しくなるとか

心身の健康や運動を目的として

行なうものではなく


エゴの意識や

自分が行為するという意識

行為の結果を楽しみたいという

意識を捨てて


自分がすべきことを

適切に行なうことで


生きることの苦しみや

輪廻転生から解脱し


至高の存在と調和して

ひとつになるためのもの。


自分とは何者か

自己探求や魂について

興味がある人にとって


深く読み解きたい内容かと

思います。


カルマ・ヨガの実践により

混乱したものの捉え方をする

感覚器官や心の働きが

浄化されていくと


社会生活を営みながらも

世俗の事物に束縛を

受けなくなると

言われています。


バガヴァッド・ギーターを

まだ読んだことのない人で

結論を知りたくない人は


この先はネタバレに

なり得えますので

ご注意くださいね。


さて、本題に戻って


輪廻転生から解放される

行為としてのカルマを

理解するには


次の3つを区別する

必要があります。


@ 定められた義務を

    行なう行為


  = カルマ


A 定められた義務を

    行わない無為


    = アカルマ


B 禁じられたことや

    義務でないことを

    行なう非行為


    = ヴィカルマ



義務は何によって

定められるかと言いますと


人生における時期と


現代には職業的立場

(物語では

カーストという身分制度)


によって。


3つを

立体的なマトリックスとして

組み合わせて見ていくことで


自分にとって


何が行為か


無為か


非行為かが


見えてくるでしょう。


人生における時期は

四住期(しじゅうき)と呼ばれ


一生が

4つの時期に

分けられます。


まずは学生期。


読んで字のごとく

勉学に励んで

生きる時期。


結婚・不正直・盗み・暴力が

禁じられています。


次に家住期。


学んで身に着けた技能を活かして働き

家庭を維持する時期。


その後が林住期。


後続を指導しなから

徐々に現役から退き


森で隠遁生活しながら

修行する時期。


最後は遊行期(ゆぎょうき)。


俗世の事物や財産など

執着をすべて捨て


遊行者となって巡礼する時期。


現代社会では

怒りや欲望から

離れられず


感覚器官が

興奮しすぎているために


現役から

退くことができない人が

多くなってしまっているのだとか。


いかに上手に

スローダウンしていけるかも

これからの社会では

課題となりますね。


職業の観点から見ると


受けた教育や訓練、経験を

活かして

誠実に働くことが


カルマ = 行為。


身につけた特定の技能を

活かす仕事をしなければ


アカルマ = 無為。


※ アは後の語を否定する接頭語

    阿修羅とか色々ありますね。


訓練も受けず

経験もない職業につくのは


ヴィカルマ = 非行。


さらに

行為の中に無為を見

無為の中に無為を見る

といった視点を持って


自分の行為を見つめ


注意深く

選択できるようになることで


よりヨガに

熟達していけるのだとか。


例えば

昨今の状況では


買い占めに走らないことは

行為をしないという

無為でありながら


自制する行為を

実践している行為になると

いった感じでしょうか。


さすがインド。


ゼロを無いものとして

認識しないのではなく


無が有ると認識して

ゼロを発見した背景を

感じます。


そして

行為の中の無為とは

マンネリでやってることとか

心ここに在らずな行動ですね。


本当にやっていることには

ならん!と。


行為・無為・非行為。


行為・行動という意味での

カルマを考える

機会にしていただけたなら

幸いです。


それでは今日はこの辺で。


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