今日は人生の課題の後半です。
3つめはカーマ。
愛です。
愛とは何でしょう?
古代文字では天意と書くそうです。
ハートから生じる温かなもの。
大切にするということ。
マザーテレサは
愛の反対は憎しみではなく
無関心と言いました。
愛は好きも嫌いも超越した
無条件で寛大でなもの。
あるがままを
受け入れられている状態。
今でこそ私も普通に使う言葉ですが
以前は、掴みどころがなく
ピンと来ませんでした。
でも、ちゃんと向き合っていってみると
自分の中にもちゃんとあると分かるもの。
何年も前に愛に関する興味深い実験に
参加したことがありました。
精油の入ったビンを手の平の中で
愛を込めて100回くらい振ってから
香りをかぐというもの。
みな同じ中身のはずなのに
振った後には、甘くなる人、無臭になる人、
異臭に変わる人、
それぞれの変化があったことに
本当にびっくりでした。
私たちには、誰にも愛という種が
すでにハートの中に備わっていて
人生を通じて
太陽のような温かさや滋養が与えながら
花咲かせるように表現されていくものだと
今では思います。
最も尊い愛は無条件の愛ですが
まずは好きな人・モノ・ことを愛する
大切にするところから
意識してみるといいですね。
愛は物質面から精神面までトータルに
豊かさや喜びをもたらすベースになります。
そして、そこだけにとどまらず
好き嫌いといった二極のものや
執着を超えて成長していくわけですが
試練がそのチャンスとなることも
往々にしてあるものです。
身近な人との縁や人生の大きな出来事は
私たちが進化・純化していくために
与えられるものとも言えます。
相手や物事は自分を映す鏡なのだと
謙虚な態度で臨めれば
距離の取り方や許し許されることも
上手に学び取れるでしょうし
自分に対しても相手に対しても
思いやりが育ちやすくなるでしょう。
自分の中に苦境を乗り越えるだけの愛が
備わっていることを
自ら体験的に知ることは
感動的でさえあります。
それは他の人にとっての
希望や勇気にも繋がっていきます。
そうして親子間や夫婦間など
人間関係のわだかまりを解消していく方は
愛と智慧を備えた真の勇者だと思います。
そして4つめはモクシャ。
解脱(げだつ)です。
世界で最も有名なインド人である
お釈迦様は
人生は苦しみだと言いました。
そんな夢も希望もないことを
と私も思ったものですが
だからこそ、そこを超えて
永遠の至福を見出していきましょう
というのが解脱。
物事にしても心にしても
この世のすべては生じては滅していくもの。
そんな儚い変化や現象に
焦点を合わせていれば
振り回されて疲れるだけ。
私たちは快適さに慣れるほど
問題点が気になり
不足や不満を抱きやすくなり
当たり前にあったものを失った時の
喪失感も大きくなりがちです。
私たちは年を取っていきますし
物も時代も古くなれば
多くは廃れていきます。
執着という捉われが
苦しみを生む原因となります。
すると、実は2番目3番目の富や愛も
結局は苦しみの元になるのでは?と
何だか身も蓋もない話にもなりそうですが
もちろん、そこで話は終わりません。
私自身の話をしますと
無くして嘆くくらいなら
最初から何も持たない方がいいと思って
生きていました。
実際に清々しささえあります。
でも、ある時、失いたくないという点で
実は持たないことよりも強い執着が
隠れていることに気づいたのです。
持つこと、持たないことの
どちらにも執着することもなく
ただ流れに任せて手放していけば
必要な物事が自分を通して
循環していくだけなのですね。
どっちに転んでも大丈夫と
人生を信頼することができて
どっちに転ぶか分からないのが
面白そうと人生を冒険するような
気持ちで生きられれば
心身は確実に楽になりますし
軽さも増します。
そうした生き方を
老いも若きもしていけたなら
もっと生命力も上がって
免疫も回復力も自然とアップするだろうと
思う今日この頃です。
以上、人生の4つの課題
@ダルマ/法則・義務
Aアルタ/富利
Bカーマ/愛
Cモクシャ/解脱
でした。