前回に書いた
『黄色い人の13日間』も
今日で終わり。
さまざまな物事を通して
意識を立て直す機会になったなと
感慨深いものがあります。
さて、今日は運動について。
身体を動かすことは
好きですか?
最も楽しめる運動は
何でしょうか?
私は運動が嫌いでした。
1ミリも動かずに済むなら
そうしていたかった(笑)
今にして思うと
運動=スポーツ=競技・競争が嫌いで
体力もなかったからだと思います。
でも、今は身体を動かすことは
歓びだなぁと感じます。
なぜなら、体を通して
自分の感覚にアクセスできて
変化を感じるのが楽しいから。
身体は最も身近で分かりやすい
メッセンジャーだとも感じます。
自分に合った運動を通して
気持ちよく体を動かす、
厳密には継続すると
体力がついてきて
その分、身体は軽くなり
その軽快さが心地さを生み
ちょっとした歓びになります。
体力があると
疲れにくくなりますし
持久力や忍耐も備わって
仕事も日常も楽になります。
坂道や階段なども
足がスイスイと
動いてくれる感覚は
面白さすら感じられます。
私も実際には様々なスポーツや
運動もしてきましたが、
一番合っているのは
やっぱりヨガだなぁと思います。
ヨガは心身両面に
働きかけるもので
何歳になっても
無理なく心地よく続けられます。
また体感を育てていくと
痛みなど不調が起こった時に
自分で調節しやすくなり、
問題の悪化も予防できるように
なってきます。
心身症にかかる人の
特徴のひとつに
失体感症が
挙げられていますから
普段しない動きを通して
体感を取り戻すことは
自分の健康を
護ることにもなります。
アーユルヴェーダの観点からは
運動により
消化の火アグニが増えることでも
健康が維持・増進されますし
食べ過ぎや食べ合わせの害も
帳消しにしてくれる
メリットがあります。
単純に良い気分転換にも
なりますね。
そして、運動は適度に
行なうことが肝要ですが、
適量は体力の半分と
言われています。
少し汗ばんできたかな位の量が
ちょうど良い感じです。
ハァハァと
口呼吸になってきたり
口が渇いてきたり
心臓がドキドキしてきたり
額や鼻、わきや手足に
汗をかいてきたりしたら
運動の止め時です。
運動のし過ぎは
疲労や消耗を生み
心臓にも負担がかかりますね。
一気に鍛えようとするよりも
継続する方が
体力増進に役立ちます。
ドーシャ別に見ると
ヴァータやピッタの人は
ゆったり穏やかな運動が
お薦めです。
ヨガや気功、太極拳など
長い呼吸とスローな動きを
連動させるものは
心身をリラックスさせ
充足感も得られるでしょう。
激しい運動や競技は
体力的にも感情的にも
ヴァータやピッタを乱すため
お薦めできません。
特にピッタの人は
夏には水泳、
夏以外はサイクリングも
お薦めです。
カパの人は激しい運動でもよく、
習慣化が必須となります。
あれこれ繊細に考えすぎて悩む傾向も
走ったり動いたりしているうちに
スッキリ解消できるようになります。
悩み時は動き時くらいに
思っておくと良いでしょう。
運動にお薦めの時間帯は朝。
アーユルヴェーダ的には
体質に関係なく
カパの時間帯が良いです。
つまり、
朝6時から10時の間に
10分とか15分の運動を
ウォーキングなら
汗ばむまで30分位
身体を動かす習慣をつけるのが
理想です。
特に冬から春にかけて
ちゃんと運動習慣を
つけていくと
一年を通して良い循環が
起こりやすくなるでしょう。
ですので、運動習慣が
まだ定着していない人は
秋に色々試してみて
冬から春には
自分が楽しんで続けられる運動を
しっかり習慣化して
体力をつけていけば
自分の身体と良好な関係を築けて
望む人生を
切り拓きやすくも
なっていきます。
若いうちは無理しても
気力で何とかなったりしますが、
無理が利かないお年頃になったら
ゆったりと賢く心身両面から
自分を整えていきたいものですね。
アーユルヴェーダ・サロン アーユルシンフォニー