2019年09月19日

より深いレベルでの若返りB

秋分が近づき、

昼間の暑さも和らいで

心地良い季節になってきましたね。


今日は

「より深いレベルでの若返り」の

3回目。


いよいよ最終回です。


身体的レベルでの浄化により

細胞を再生させることから始まる

アーユルヴェーダの

不老長寿法ラサーヤナ。


より深いレベルからの

若返りには


プラーナと呼ばれる

「気」を活性化し


オージャスと呼ばれる

「活力」を増強し


そして、これからお話する

テージャスと呼ばれる

「光」を強化しながら


これら3つの

より微細な生命エネルギーの

バランスを整えることが

カギとなります。


テージャスは

新陳代謝に関わります。


3つのドーシャのうちでは

熱変換・合成のエネルギーである

ピッタ(火+水)に対応します。


身体レベルにおいては


消化の火アグニにより

消化・吸収した食物を


栄養として体内に供給し

身体組織へと変換させます。


精神レベルでは

吸収した知識や経験を

糧にして


実践的に応用できる

知恵へと発展させます。


判断力や決断力は

テージャスが放つ

光と言えます。


不適切な食習慣や

生活習慣、

医薬品の多用は

テージャスのバランスを

崩します。


逆に適切な食事、

運動などの生活習慣は


プラーナ

オージャス

テージャスを

バランスさせ


身体的な若さと

健康的な長寿を

もたらすと言われています。


また精神面の若返りには

心を静かに

落ち着かせることが

とても重要です。


細胞の消耗を抑え、

回復させることにも

繋がります。


ヨガ行者のように

余計な情報やストレスに

さらされることなく


山にこもって

神や宇宙といった高次元に

つながり続けるのも

ひとつの方法ですが、


私たち現代人には

現実的とは言えませんね。


実用的な選択肢としては


自然環境での

休暇やリトリート


瞑想やヨガ


アロマ


ヒーリングミュージック


週末はメディアなどの情報を

一切断ち切る

「メディア断食」も

ひとつの方法となるでしょう。


個人的には

「歩く」ことが

お薦めです。


腹が立ったら

焦ったら

やりきれなくなったら

モヤモヤが溜まってきたら


アスファルトや

コンクリートを離れて


できるだけ土が

踏みしめられるような

場所を目指して。


歩いているうちに

自然に

ネガティブな気持ちは

晴れていきますし


気持ちが落ち着くだけでなく

良い気づきや発想が

浮かんだりもし

体への活力も取り戻せるでしょう。


つまり、

プラーナが整い

オージャスを取り戻し

テージャスも発揮される

良薬となるわけです。


体を使う分、


余計な頭を使わずに


内側で起こる感覚や

思考や感情を


より冷静に客観的に

「目撃」したり

「観察」したりするのが

容易になるのです。


自分の心や出来事と

健全な距離を取るコツも

掴みやすくなります。


そうすることで

赤くメラメラ燃える

内なる炎に翻弄されるのではなく


青くクールに燃える炎によって

余計なカルマ(業/ごう)を残さず

燃やし切り


自らの経験を

力に変えて

おさめていくことが

できるでしょう。


物事への対処・対応も

必要なことですが、


それとは別に

内側の平安を築く訓練のために

出来事が起こっているのだと

いった視点を持つことで


より豊かな人生が

もたらされるのではないでしょうか。


私たちが自分自身の内なる平和を

意識的かつ自発的に

築いていくようになれば、


外界での不要な争いや

批判やレッテル付けなど

直接的・間接的な

暴力的言動が減り


自然に若さも健康も

幸せも豊かさも

愛も調和も

好循環のスパイラルで

もたらされていくものと

思われます。


青い花.jpg





アーユルヴェーダ・サロン アーユルシンフォニー

横浜市青葉区藤が丘1-31-12 トゥルース205
tel & fax:  045-972-6785
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2019年09月12日

より深いレベルでの若返りA

前回に書いた
「より深いレベルでの若返り」の
続きです。

より深いレベルでの
若返りには

3つの微細な
生命エネルギーの活性化がカギ。

前回は1つめの
「プラーナ」について
お話しましたが、

今日は2つめの

「オージャス」についてです。


オージャスは

簡単に言うと

元気や活力の素。


身体組織や

ホルモンバランスを

機能させる

生命エネルギーです。


3つのドーシャのうち

結合・安定のエネルギーである

カパ(水+土)に対応します。


オージャスが強ければ

体力や免疫力も強化され


慈愛、平和、創造性が

もたらされ


魅力が増します。


オージャスが強い人は

輝く瞳、

自然で落ち着いた微笑みが

特徴です。


少し余談ですが、

あるドラマの登場人物で

瞳の濁りが

どうしても気になり


人柄の良さそうな始まりの設定に

違和感を覚えました。


比較的大きな目で

主人公が信頼する人物なのですが、


主人公は後で大きく

裏切られてしまいます。


結果的に納得の配役でした。


役のためにコンタクトレンズを

着けていたのかなぁと思ったり…。


余談はさておき、

ともかく瞳はその人の魂の輝きを

放つ窓と言えるもの。


「目は心の窓」にも通じます。


瞳を覆う窓ガラスを曇らせて

輝きを遮るのは


恐らく我欲や我執といった

エゴなのでしょう。


窓ガラスはいつもスッキリと

クリアにしておけるよう


日頃からチェック&ケアして

おきたいものですね。


また胎児にとっては

8か月目になって初めて


母親のオージャスが

おへソを通して母胎から

流れて来て


オージャスを

受け取るそうです。


未熟児の命の危険性は

こうした点からも

説明されるようです。


オージャスを増やすものは

いろいろありますが、


今日は食べ物での代表格

『ギー』と呼ばれる

精製バターについて

お伝えしたいと思います。


ギーはインド食材店や

輸入食材店などで

買うこともできますが


手作りも可能ですので

作り方をご紹介します。


【ギーの作り方】


1.油汚れ等のない

  キレイな小鍋に

  1-2箱分の無塩バターを入れて

  中火で溶かします。


2.泡立ってきたら

  火を弱め

  黄金色になるまで

  加熱します。


3.出来上がりのタイミングは

  水を1−2滴落として

  弾ける音が鳴るかで

  判断します。


4.火を止めて冷ましてから

  上澄みをビンに移します。

  常温保存が可能です。


最後に鍋底に溜まるのは

ギーに不要なたんぱく質。


無塩バターを加熱するのは


水分を完全に飛ばし

たんぱく質を

分離・除去するためです。


ビン詰めの際に

最初から全部キッチンペーパーで

濾す人も多いようですが


表面に浮かぶ白い泡には

薬効成分が含まれると

言われていますので


泡まで取り除かないことを

お薦めします。


中近東では

「ギーの入っていない料理は

愛のない結婚生活のようなものだ」と

言われる程


ギーは料理に

欠かせないもののようです。


シンプルな炒め物に使っても

コクが出て美味しいですし


何にでも試しに入れてみると

魔法の隠し味にもなります。


アーユルヴェーダでは

「完全に消化する脂質」と

認識されています。


オージャスを増すだけでなく


声や肌の色を良くしたり

食欲・消化を促進したり

知力・理解力・記憶力を

高めたりすると言われています。


もちろん

いくら完全消化する脂質と言え

摂りすぎは要注意です。


一日大さじ1-2杯を

目安とします。


オージャスが増え

健康で魅力的な輝きが

放たれますように。


(次回に続く)


キリスト像.jpg





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2019年09月06日

より深いレベルでの若返り@

アーユルヴェーダの

不老長寿法ラサーヤナは


肉体的、精神的、霊的レベルで

私たちを若返らせる方法です。


基本は肉体の浄化から。


トータルな変化のために

まずは個々の細胞レベルでの

若返りが必要なのです。


社会や世界が変化するのは

個のレベルで変化が

起こるからというのと同じ。


私たちが働いたり

運動したりすれば

疲れるのが当然のように


私たちの体内組織や臓器は

私たちが意識せずとも

日々、黙々と働いており


細胞レベルで

消耗や退化が生じています。


まずはそこに働きかけて

いくわけです。


肉体レベルでの浄化では

体質・性質をつくる

エネルギーである

3つのドーシャ


つまり、

ヴァータ、ピッタ、カパの

バランスを調整していきます。


アーユルヴェーダの

ハーブオイルを使った浄化療法は


加齢に伴って増えるヴァータが

増加していく秋から冬に、


そして、ホルモンバランスの変化が

気になるお年頃の方に

特にお薦めです。


そして、この細胞レベルよりも

さらに深いレベルでの若返りには


ドーシャよりも

さらに微細な

3つの生命エネルギーの

バランスを取ることが

必要となってきます。


ひとつめはプラーナ。


プラーナは

呼吸

酸素供給

循環


を起こし


運動器官や感覚器官を

機能させます。


プラーナは

動きのエネルギーである

ヴァータ(空+風)に

対応しており


主に頭、そして大腸に存在し、

思考・記憶・感情の働きを

司ります。


プラーナを調えるには

何といっても呼吸法。


起床後や就寝前など

おうちで時間を

確保できれば理想的ですが、


外ででも信号待ちなど

ちょっとした待ち時間や

歩きながらでもできます。


アーユルシンフォニーでの

施術中にも

皆さんに呼吸を意識することを

お薦めしています。


基本はゆったりとした

意識的な深い呼吸。


3秒吸って6秒吐くとか


2歩歩きながら吸って

4歩歩きながら吐くなど


吸う息と吐く息の割合を

1:2にして

やってみましょう。


深い呼吸が難しい人は


最初に全部息を吐き切ってから

始めると深い呼吸を

しやすくなります。


ラクに呼吸できるなら

さらにお腹や胸を立体的に

膨らませたり凹ませたり

してみましょう。


呼吸は

寝ている間など無意識でも

自然に起こるものですが、


これは生体にとって

生命維持を目的とした

いわばサバイバルための呼吸。


逆に人は自分で意識的に

呼吸することもできることから


呼吸は

意識と無意識の架け橋に

なるものと認識されています。


自分ではコントロール不可能な

自律神経を調えるにも


意識的な呼吸が持つ役割は

大きいようです。


体内への酸素供給が増えれば

血流もアップ。


気力や体力も充実していきます。


呼吸に集中できるようになったら

イメージを伴わせてみましょう。

要らない感情や記憶や

思考や不快感などを


吐く息と共に

体の外へと出し、


息を吸いながら

愛や光、新鮮で軽やかなエネルギーで

自分の内側を満たし


その時の気分や余韻まで

味わってみましょう。


意識的な呼吸は

自分の潜在性を強化し


人生を最大限に生きるために

自分の未知なる領域を

切り拓くカギになると

言われています。


さらに普段の生活の中で

自然に起こっている呼吸にも

たびたび注意を向けるよう

心掛けていきましょう。


呼吸を意識することは

自分の中心につながり、

今ここを生きる最も簡単で

最強の方法になります。


そしてプラーナが整うことで

人生での経験という学びも

深いものとなっていくことでしょう。


(次回に続く)


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