少し長めの梅雨が明け
今年も夏がやって来ました。
梅雨が明けたら
まっ先にやりたいことは
エアコンのカビ菌除去。
「暖房」「30度」
タイマーを「60分」後
「切」にセット。
さすがに暑いですから
その間は
その部屋を閉め切るか
出かけします。
あとは中の網を洗っていれば
クリーニング・サービスは不要と
家電修理のオジサンが
何年も前に教えてくれました。
そして、アーユルヴェーダで
夏と言えば
「ピっと」火がつく
(覚えるためのダジャレです)
ピッタ(火+水)
=熱のエネルギーの季節です。
体内から油分が奪われ、
体を最も乾燥させる季節として
認識されています。
汗をかく季節だけに
見落としがちになりますが、
実は冬よりも夏の方が
乾燥の度合いは強いのです。
『北風と太陽』の話と同様、
一年の内の乾燥の観点からも
太陽=火/熱に
軍配が上がるのですね。
つまり、
ヴァータ=「風」の多い
木枯らしの吹く寒い冬よりも
ピッタ=「火」の強い
灼熱の太陽が照りつける夏の方が
私たちの油分・水分を
より強力に奪うということ。
油は火を燃やす燃料にもなり
消費されていくのでしょう。
さらに
太陽の熱はそれだけで
私たちの体力・抵抗力・消化力をも
消耗させます。
クレオパトラを始め
古代エジプト人たちが
体に香油を塗っていたのも
乾燥対策、美肌維持、
体力・抵抗力温存など
いろいろな効果を狙っての
ことだったのでしょう。
ピッタが増えすぎた時、
身体的に現れる症状は
皮膚の炎症、食欲低下
口臭・体臭、胸やけ、
ゲップ、目の充血、
不眠、灼熱感。
精神的には
理屈っぽい、怒りっぽい、
批判的、自己中心的
になります。
火/熱のエネルギーは
内側にこもり
そして、下から上へと移動し
外側へと発散されていくことが
想像できますね。
身体的・精神的に
現れた特徴から
ピッタが増えすぎたサインを捉え、
気づいたら、
バランスさせる行動を
取っていけば
良いわけです。
キーワードは『クールダウン』。
自然環境において
一年のうち
夏にピッタが
最も増えるわけですが、
一日の時間帯では
午前も午後も10時から2時が
ピッタの増える時間です。
特に昼間のピッタ・タイムの
日差しは
できるだけ避けたいものです。
外出時は日傘や帽子で
日よけしましょう。
激しい運動は控えめに。
体を動かすにも
涼をとることを意識すると
良いでしょう。
例えば、水泳したり、
森や山など緑の中を歩いたり。
夜には星空を眺めたり
夜風に吹かれたりするのも
クールダウンに役立ちます。
特に月光浴は
ピッタを鎮静し
女性性をアップさせるので
お薦めです。
夏は日も長く
ついつい夜更かししたくなりますが、
夜のピッタ・タイム10-2時に
起きていれば
頭や目への血流が増え
ピッタ増につながります。
早寝早起きし、
気持ちよく朝型習慣へと
移行するのは
朝の涼しさ・明るさ・心地良さを
味わえる夏が最適です。
またアーユルヴェーダは
夏に最適な果物として
ブドウ、モモ、イチジクを
挙げています。
どれも甘いのが特徴です。
甘味は身も心も緩ませます。
アーユルヴェーダでは
味を6種類認識しています。
「甘」「酸」「塩」「辛」「苦」「渋」
基本は6味すべてを
摂ることですが
季節や個々の体質を考慮して
バランスを取るよう
調節していきます。
ですので、夏の基本は
ピッタを増やさないよう
塩味・辛味を控えめにします。
お酒もピッタを増やします。
カパの人には
百薬の長にもなりますが
ヴァータやピッタの人は
飲酒によりバランスを
乱しやすいです。
お酒を飲む時、
特に夏は注意して
アルコール度数の低いものを選び
「ほろ酔い」を適量の目安に
楽しむにとどめるのが賢明です。
アーユルヴェーダの浄化療法で
特に夏にお薦めなのは
額に温かなハーブ入り「ミルク」を
垂らすクシーラダーラ。
ハーブ入り「オイル」を垂らす
シロダーラとは異なる心地良さで
目や脳、思考を
クールダウンさせながらの
頭部浄化となります。
クシーラダーラは準備の都合上
間近のご予約はお受けできません。
10日ほど前を目安に
ご連絡いただければ助かります。
体は生きているだけで
十分にがんばっていると
言える夏。
自分自身にお休みをあげることが
自然の理にかなっていると
言える季節。
ふだんよりもたっぷり
そしてのんびりと
自然や周りの人の笑い声に
触れながら
涼やかな夏を過ごされますように。