先週、久しぶりに
風邪を引いてしまいました。
熱はないけれど
くしゃみ、鼻水、
鼻づまり、頭重感…。
少しボーっとして
「あれ、風邪?花粉症?」
といった感じ。
パンやヨーグルトなど
白いものを好んで
食べるようにもなっていました。
そう、まさにカパが
増え過ぎた結果だったのです。
アーユルヴェーダの五元素
=地・水・火・風・空
の視点から見ると
余分な「水(液体)」や
「地(固体)」が溜まって
「空(空間)」が詰まり
「空(空間)」が詰まっているから
「風(動き)」が起きず
「火(熱)」である消化力が下がり
冷たく重たく鈍い状態になった
と言えます。
つまり、不調をリセットするには
余分な「水」や「地」を
取り除くことで
「空」を増やし
動きという「風」によって
「火」を起こすように
消化力を上げること
なのですが
具体的に何をしたら良いのでしょうか?
春と言えば…
「そうだ、京都に行こう!」ならぬ
「そうだ、断食しよう♪」
なのです。
アーユルヴェーダでは
健康な人にも週1回のペースで
断食することを薦めています。
断食は、太らないために
食べないことではありませんし、
たまたま食事ができなかったので
結果的に断食になった
というものでもありません。
自分の胃腸を休めることで
体をいたわり
体だけでなく心や精神を
健やかにクリアにするといった
積極的な目的意識をもって
行なうことがポイントとなります。
食べるもの
食べること
生きることに関して
改めて見つめ直す機会にもなるでしょう。
断食する前後で
断つ食事の回数と同じだけの食事を
お粥などにすることも
胃腸の準備とアフターケアとして
欠かせない大切なポイントとなります。
では、前置きが長くなりましたが、
【無理なくできる一日断食の方法】
をお伝えします。
1)前日の食事は軽めにしておきます。
2)当日は一日かけて
合計1−2リットルのお湯を
少しずつ頻繁に飲みます。
3)翌日はお粥→雑炊→和食など
徐々に通常食に戻していきます。
「復食」と呼ばれます。
注意事項
特に血糖値が下がりやすい人は
週1食だけの断食から始めましょう。
体力や持久力が著しく低下するのを
感じたら、それ以上は続けないで
おきます。
反応を見ながら、大丈夫そうなら、
翌週は2食を断つといったように
段階的に進めるのが賢明です。
頑張りすぎず、心身が軽く
そしてクリアになる爽快感を
味わうに留めましょう。
病気の方や通院中の方は
かかりつけのお医者様に
相談してから
行なうようにしてください。
…ということで
私も初心に返り
久しぶりに丸一日
断食しました。
風邪の症状は一日かけて
収まっていきましたが
頭は最初から
クリアになったため
色んなことがはかどって
とても良い気分で
一日を過ごせました。
また、食事の準備や
後片付けなどに
時間を費やさなくてよい分、
一日がたっぷり使える
お得感も断食のメリットです。
初めて一日断食したのは
10年以上前のことですが、
翌朝起きたらフラフラでした。
普段から空腹時に血糖値が下がる
自覚もあったので、
次からは枕元に水と岩塩と黒糖を
置いて床に就くようにしたものです。
久しぶりの今回の断食では
断食中に血糖値が下がった感じも
全くなく
翌朝の気分もスッキリ爽快
体力もいつも通りでした。
人間の体の組成や変換力は
変化していくものなのだなぁと
感心します。
魂の器として
生きている間の借りものである身体。
改めて大切に使っていこうと感じます。
春こそ断食。
ジメジメした梅雨、
ジリジリと焼け付く太陽の熱で
体力も消化力も消耗しがちな
夏に備えて
しっかりと土台を整えることにも
つながっていきます。